「両手振り運動」のことを知ったのは、徳間書店の企画で2006年8月に船井幸雄さんと熱海のご自宅で対談させていただいたのがきっかけです(*徳間書店より『医者いらず老い知らずの生き方』のタイトルで刊行されています)。
船井さんが実際に「両手振り運動」をされるのを拝見した瞬間、「これはすごい!」とひらめくものがあったのです。
効果としてまず考えられるのは、背骨がまっすぐに伸びること。両手を振ることで両足の親指に力が入り、腰の裏側にある仙骨がぐっと中に押される感覚があるはずですが、これがいいんですね。
猫背が改善されて姿勢が良くなり、同時にハラ(丹田)に力が入るので、下半身が安定していきます。
それから重要なのは、「両手振り運動」が“ゆする動き”であること。体をゆすったり、振ったりすることで、普段なかなか鍛えられないインナーマッスル(体の内側の小さな筋肉)が自然と刺激されます。こうした筋肉が活性化すると、パッと立ち上がったり、タッタッタと駆けたり、身のこなしが軽やかになっていきます。
姿勢がまっすぐになり、普段なかなか鍛えられないインナーマッスル(体の内側の小さな筋肉)が強化されるということは、体が本来のバランスを取り戻すということ。背骨にゆがみからくる慢性的な疲労が解消され、自律神経の働きにも好影響が与えられます。
自律神経には、興奮時に働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経がありますが、じつは、そのどちらに傾いても心身のバランスは崩れてしまうのです。
つまり、働きすぎでもなく、かといって怠けすぎでもない、その「真ん中」の状態でいることが、船井さんの言う「超健康」の秘訣。
「両手振り運動」は、そうした心と体のバランスを取り戻し、心身ともにラクな状態をつくるのに最適な健康法と言えるのです。 |