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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

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おばあちゃんの知恵袋

■お風呂で毒出し

お風呂は立派な日本の健康文化です。
みなさ~ん、
お風呂で元気になりましょう。


  お風呂で毒出しを語るおばあちゃんのイラスト
  -目次-
1お風呂の健康効果
2免疫力もアップ。体の痛みの軽減も。
3お風呂で毒だし-体の疲れをとる方法
4高パワーのにんにく風呂
5ツルツルお肌を作る酒風呂
6お鍋の夜は「ユズ湯」
7我が家のお風呂が温泉に。「塩みかん風呂」
8冷えと乾燥肌に「昆布風呂」
9手湯足湯
10冷え痛みに効く!「びわ葉湯」
11もともとお風呂は毒出しだった。


1お風呂の健康効果
入浴のイラスト
お湯につかるとなぜ疲れがとれるのでしょうか。お湯の中では血液の流れが促されますね。太い血管はもとより毛細血管まで広がって、新鮮な酸素や栄養が体の各細胞すみずみまで届けられ、元気が復活します。また体の老廃物を静脈が回収し、毒素の掃除が行われます。こうした働きがお風呂にはあり、疲れをとるとともに、健康づくりを行ってくれるのです。その具体例をあげると-。


2免疫力もアップ。体の痛みの軽減も。

お風呂に入ると体温が上昇します。体温が上昇すると、免疫力があがるのです。免疫力は体温が1度上がると最大6倍アップするといわれています。花粉症で悩む人が、お風呂で温まっているときは症状が穏やかになることはよく知られていることです。また体温が上がるにつれて新陳代謝をつかさどる私たちの体内酵素も活動が盛んになり、生命力も強化。風邪を引きかけていたところ、お風呂に入って汗をかいたら軽くなった、という体験者は多いはず。お風呂に入ると神経痛などの痛みが緩和されることは周知の事実ですが、これも血流がよくなることでのなせるわざです。


3お風呂で毒だし-体の疲れをとる方法

おやおや、お疲れモードの顔ですね。こういうときは、お風呂にじっくりつかって、体の毒素を流し去りましょう。若い人の中には、湯船を使わず、シャワーだけですませる人もいますが、シャワーでは体の汚れが落ちるだけ。体の毒素は抜けませんので注意してね。健康を維持するには、お風呂は40度前後のぬるめのお湯に。最低でも中に、10分間はつかりましょう。血管が広がって血流も促進され、体内に滞った老廃物が排泄されます。夜もぐっすり眠れますよ。

お風呂に入っている女性のイラスト


4高パワーのにんにく風呂

 ニンニク風呂のイラスト
にんにくは殺菌力が強力です。カラダ表面の菌を殺してくれます。それ以上に効果があるのが、にんにくのポカポカパワー。体の内側からわき出す汗で、毒素を出して浄化してくれます。使う量はにんにく6片ほど。これを皮はむかないでそのまま湯船に浮かべます。湯上り後もなかなか冷めないので、冷え性の方にもお奨めです。にんにく風呂は臭いもさほど気にならないので、体の毒素が気になっている人は、ぜひ試してみて。ただし人によっては刺激が強い場合もありますので、その場合はすぐに中止して下さいね。


5ツルツルお肌を作る酒風呂


お風呂に入っているイラスト酒のイラスト
さて、からだの冷えをとって血行を促進。汗をびっしりかくことで、体の毒を出してくれるのが酒風呂です。しかしそれだけではなく、ツルツルのお肌を作ってくれる美肌湯でもあります。お酒に含まれるアミノ酸成分は、美肌の素として昔から有名。作り方も、日本酒四合をぬるめのお湯に入れるだけです。お酒好きからは「もったいない」という声が聞こえてきそうですが、冷えをとり、肌を磨くその効果を体験すると、さすがに語り伝えられてきた伝統の湯と納得です。お風呂は本当に、日本の健康文化ですねー。


6お鍋の夜は「ユズ湯」
ゆず風呂のイラスト

ユズ湯は昔から体の冷えをとって風邪を予防するお風呂として有名です。有名なことわざに「冬至にゆず湯に入ればその後の1年は風邪知らず」というのがあります。実際ユズには血行促進の働きがだんとつです。体を温める効果が高くて、湯上り後の体がなかなか冷えません。また美肌効果も期待できるお風呂です。というのもクエン酸やビタミンCがたっぷりユズには含まれているからです。ユズの香りには緊張した神経を和らげて、心身をリラックスさせるアロマの働きもあるのですよ。ユズ湯の入り方は簡単です。お鍋などの料理に使った後のユズを、そのままネットに入れてお湯につけるだけ。ユズは3、4個もあれば、香りと効果を十分楽しめます。ただしデリケートな肌の方には刺激が強い場合もありますので、注意して下さい。


7我が家のお風呂が温泉に。「塩みかん風呂」
塩みかん風呂のイラスト

温泉と同じくらい体が温まると評判なのが「塩みかん風呂」。バスタブに乾燥させたみかんの皮と自然塩を入れて楽しむ入浴法ですが、痛みや美肌で有名なあの泥湯に近い効果があるとか。乾燥させたみかんの皮は、漢方では「陳皮」と呼ばれ、リラックス効果のリモネンや、血行改善のポリフェノールの成分を含む生薬です。みかん10個分の皮をむき、適当な大きさにちぎって、ザルや新聞紙などの上に広げ、からからに乾燥するまで1週間ほど天日干しにします。手っ取り早く行いたい方は、電子レンジを使う方法も。みかんの皮を並べて、表裏2分ずつ加熱して、しっかり乾燥させます。この乾燥させたみかんの皮を布袋やネットに入れてお風呂へ浮かべ、粗塩(自然塩)50gをお湯へ加えると「塩みかん風呂」に。自然塩を用いるのは、温泉成分でもあるナトリウムイオンの保温効果を得るためです。「塩みかん風呂」はぬるめのお湯で楽しんで、じっくりと汗をかきましょう。秘湯に浸かった気分になること請け合いです。


8冷えと乾燥肌に「昆布風呂」
昆布のイラスト
お風呂のイラスト
昆布風呂は文字通り、昆布をお湯に入れたお風呂です。昆布はダシ用のものでOK。昆布5枚を5センチほどのサイズに切って、ダシ用パックに入れます。それを水を張った浴槽の中に入れて風呂を沸かします。またはダシ用パックを鍋で煮て、その煮汁をお湯を張った浴槽の中に入れても。昆布のヌルヌル成分のアルギン酸は、体の代謝を促進して冷えを防止。ヨードやカリウム、カルシウムなどの成分は保湿作用があり、また成分のアミノ酸は肌を保護します。昆布風呂は美肌効果も期待できるお風呂なのです。
》参考 冷え取り効果抜群の大根風呂


9手湯足湯
体の健康促進は全身浴だけではありません。手や足だけお湯につける方法も。部分浴は体の負担が少なく、手軽にいつでも行えるので便利です。足、手の入浴はともに42度程度のお湯を用意します。手浴は手首まで、足浴はくるぶしまでをお湯につけます。お湯は洗面器などに張ればOKです。部分浴なのに、不思議に全身がじんわり汗ばんできます。15分ほど足し湯をしながら楽しみましょう。
》参考 足湯


10冷え痛みに効く!「びわ葉湯」
体の冷えや痛みが増す極寒期。昔からそんな季節に入ると体が楽になるといわれてきたのが「びわ葉湯」です。びわの葉の成分は一年で最も寒い2月が一番濃厚です。体の疲れをとって血行を促すビタミンB1や、抗酸化成分のビタミンⅭ、ポリフェノールなどがたっぷり。昔から枇杷の木は庭に植樹されている樹木で、現在も庭木で育てていらっしゃる方も多いのでは。また自生の木もよく見かけますので、自宅の庭になくても近所を探せば自生の枇杷の木が見つかると思いますよ。生葉15枚をよく洗ったら、3センチ程度の大きさに刻んでください。刻んだ葉は布袋か目の細かい洗濯ネットに入れて浴槽の中に置き、水を入れてお湯をわかします。追い炊きができない場合は、鍋に2リットルの水とびわ葉を入れて沸騰させたあと、5分ほど煮だします。その煮汁をおふろのお湯の中に入れるとびわ葉湯の完成です。注意点がひとつ。びわ葉の色は湯船に付着しやすいのです。最後は必ず浴槽を洗って下さいね。


11もともとお風呂は毒出しだった。


蒸し風呂のイラスト古代人のイラスト

もともと日本のお風呂は、自然の洞穴を熱して、そこへ海水などを打って蒸気を満たした、サウナのようなものが起源だったということです。その洞穴をさす「室(むろ)」という語が「ふろ」に変化したといわれています。つまりサウナのようなものがお風呂の始まりで、汗を出して体内毒素を浄化するものだったのです。

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