【1】アルカリ成分「重曹」と酸性成分「クエン酸」をまぜて、黄ばみをとる方法
・洗面台の黄ばみは、酸性とアルカリ性の両方の原因物質が混ざり合ったもの。
家の中でも汚れやすい場所の一つが、洗顔などで毎日使う洗面所。雑巾やクレンザーなどを、すぐ手元に置いておき、折りに触れて汚れを拭いたり磨いたりしておけば、年中清潔に保てます。しかし汚れとは違い、厄介なのが洗面台の黄ばみです。黄ばみは、水垢や石けんカス、カビ、皮脂などが混ざりあうことで生じます。酸性とアルカリ性の両方の原因物質が混ざり合っていますから、酸性とアルカリ性のそれぞれの成分をあらたに加えて中和していくと、黄ばみをとることができます。
・重曹とクエン酸で中和して黄ばみを除去
その代表的な方法が、アルカリ成分の重曹と、酸性のクエン酸を加えて、黄ばみを中和する方法です。やり方は簡単です。
@まず重曹を洗面台にくまなくふりかけます。
Aクエン酸小匙1を水200mlで薄めた液を、重曹をふりかけた洗面台にスプレーします。
Bスプレーして泡だったら、泡だったところへティッシュペーパーを上からかぶせて湿布します。
Cティッシュで湿布したまま20分程度放置します。
Dティッシュを取りのぞき、湿布のあとをスポンジで拭いとります。
E水でスッキリ洗った後、乾いた布で水分を拭き取れば終了です。
【2】脱色作用のレモンと、クレンザー効果のあら塩の力で黄ばみをとる方法も。
黄ばんだ洗面台は、見た目も悪いもの。とはいえこれを白くするには、労力と時間と洗剤などの道具が必要で、気持ちもおっくうになってしまいますね。ところが人体に無害なレモンとあら塩で、洗面台を白くできるのです。やり方はいたってシンプルです。
@まず洗面台の排水口に栓をして、レモンのしぼり汁をぬりましょう。レモンのしぼり汁には脱色効果が認められています。レモン汁は搾りかすのものを使えばOKですよ。塗った後、洗面台を10分間ほど放置します。
Aつぎに洗面台の黄ばみが目立つところにあら塩をまいて、たわしで丁寧にこすります。あら塩のつぶつぶは茶渋などもこれでこすればとれるほどの研磨剤効果を持っています。丁寧に磨きこすった後は水で洗い流せば、ほらほら洗面台に白さが戻っているでしょう。
Aそのまま10分間ほど放置します。
B次に特に黄ばみが気になる部分にあら塩をまきます。
あら塩には汚れをこすり落とす研磨効果が。まいた上からたわしで丁寧にこすって、黄ばみをとりましょう。
Cあとは水で洗い流せばOKです。
【3】洗面台に雑巾を常備
洗面台は思いのほか汚れています。毎日の歯磨きで飛び散った歯磨き粉や、手あか、石けんかすなど。髪の毛も排水口に落ちています。こうした汚れは掃除が面倒なので、人によっては洗面台の掃除だけは避けている、という人も。汚れがたまって掃除が面倒になる前に、洗面台には拭き掃除用の雑巾を常に用意しておき、汚れたたびにそれで少しずつきれいにしておけば、掃除に手が患うことがありませんよ。
【4】お化粧に使ったコットンでひと拭き


洗面台の汚れは、意外な方法でもきれいになります。それは化粧後の、化粧水のしみこんだコットンを使うという方法です。洗面台についた石鹸かすなどの汚れはアルカリ性で、弱酸性の化粧水はこれを中和して落としてしまうという働きがあります。また化粧水の成分のアルコールは、皮脂汚れに効果的。化粧後は捨ててしまうコットンですが、捨てる前にもうひと働きをお願いして、洗面台や鏡を拭いておきましょう。そうすれば洗面台のお掃除が楽になること、うけあいですよ。