本文へスキップ

暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

TEL. 090-1211-0042

〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1

陶製食器の手入れ

食器のイラスト

・萩焼などの、時間とともに繊細な変化を見せる陶器は、漂白すると独特の味わいや風格が損なわれてしまいます。こうした焼き物の汚れは、塩や小麦粉などといった、研磨作用のある自然素材で、丁寧に洗います。

・新しい食器は使い始めに煮ること

気に入った陶製の食器は末永く使いたいものですね。使う前にきちんと手入れをすると、それが可能ですよ。それにはまず買ってすぐに使い始めないこと。一度鍋で煮て、陶器の肌をしめるのです。肌がしまれば割れにくくなり、しかも表面にシミもつきにくくなります。

やり方は簡単です。おおぶりな鍋に食器を置いて、食器がすっぽりひたるくらいの水をいれます。
食器を煮る写真

つぎに塩をひとつかみいれて煮立てましょう。必ず水から煮て下さい。また沸騰させないように注意して。その際、鍋の底に布巾を二重に敷いておくように。食器の傷防止になりますよ。あとは食器が自然に冷えるまでひと晩待って。
一緒に鍋で煮るのは、お皿なら3枚くらいを重ねる程度にしてください。食器の数が多いときは、回数を分けて行います。時間がない方は、煮るほどの効き目はありませんが、食器を半日水につけておいてもよいのです。普通の茶碗よりも長く使えます。

・陶器と土鍋のひびの手当
陶器にひびが入った時は、あわてずに鍋に牛乳を入れて、その中にひび割れの陶器をつけて30分ほど煮ます。牛乳のたんぱく質がひびに入り込んで、接着剤の働きをしてくれます。土鍋にひびが生じた時は、おかゆをその鍋で炊きましょう。おかゆのでんぷん質がのりとなって、ひびをくっつけてくれますよ。3回ほど行えば、傷は元に戻ります。その際、ひびの入った陶器を一緒に煮てもOKです。

・新しいすり鉢を使う時は
新しく買ったすり鉢の目には、見えないごみやほこりが詰まっています。通常の水洗いでは落ちません。こういう時はクズ野菜をたくさん入れて、すりこぎで潰します。潰された野菜がすり鉢の目のゴミをとってくれるので、あとはたわしで水洗いをして乾かせばOKです。

・漆器に洗剤はNG
漆器は洗剤を使って洗うと、洗剤の成分を吸収してしまい、独特のつやを失います。洗う時はぬるま湯で。あとは柔らかい布で水気を素早く拭き取ります。万一漆器が油で汚れたら、薄めた中性洗剤で洗ったのち、成分が漆器に残らないように十分すすいでください。

・漆器の臭いは
漆器独特のあの臭いが気になるときは、米びつに保管しましょう。米のぬか成分が、臭いを吸収してくれます。米が臭うようなことはないので、ご安心を。