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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

TEL. 090-1211-0042

〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1

簡単・おいしい・安上がり

【1】料理で残った半端な量の野菜は浅漬けに
 料理のあとのキャベツの芯をはじめ、料理の後に残った少量のお野菜。使い道がないと、ゴミ箱へ直行させていませんか?「残った野菜は浅漬けにする」。これは昔から伝わるおばあちゃんの知恵です。浅漬けにするとキャベツの芯などは歯ごたえ満点、おいしいご飯のおともに早変わり。

残り野菜でつくる浅漬けは、とても簡単。添加物もないのでエコでしかもエコノミーです。材料は残った野菜ならなんでもOKです。

・浅漬けの作り方
(1)キャベツやキュウリ、ごぼう、にんじんなど、料理で残った半端な量の野菜をかきあつめて、350g程度の量にします。それを食品用保存袋に入れましょう。

(2)だしこんぶを10センチ角に切り(1枚でOK)、塩大さじ1/2とともに(1)の野菜の中に中に加えます。好みによっては、鷹の爪や、針生姜を加えても。

(3)野菜を入れた袋をぎゅーぎゅーよくもんで、冷蔵庫にひと晩寝かせます。次の日取り出したら、水分をよくしぼれば、できあがりです。あっさり味が好きな方は、冷蔵庫で2時間でもOKですよ。

残り野菜で作った浅漬けの写真


【2】味噌漬けもおいしい

また残り野菜は、みそ漬けにしても、食欲がない時のおかずにぴったりです。みそ60gにみりん大さじ1を加えたら、みその中にたべやすい大きさに切った残り野菜を漬けるだけです。二時間もすると、みそ漬けのでき上がりです。
         味噌漬けをするおばあちゃんのイラスト


【3】野菜の皮で炒め漬け

料理のあとは捨ててしまう大根やにんじんの皮。これも炒めたあとに漬けものにすると、おいしく復活します。
(1)まず野菜の皮をごま油で手早く炒めましょう。
(2)次に、しょうゆ・酢各大さじ2、砂糖小さじ2の調味料をよくまぜただし汁を作ります。
(3)だし汁に炒めた皮を30分ほど漬けるともう完成です。


【4】残ったにんにくは醤油漬けに
料理で残ったにんにくは、薄皮をむいて、密閉容器に入れ、醤油漬けにしていただきましょう。作り方は手間いらず。容器に入れたにんにくの上から、醤油をひたひたに注ぐだけです。その後は冷蔵保存をしてください。一か月ほどたったら、食べ頃です。そのまま食しても、料理の材料に使ってもOKです。
にんにくのイラスト

【5】漬かりすぎた漬物を再利用

漬かりすぎた漬物は塩分を生かせば再利用できますよ。
・きんぴらに
ざく切りしてごま油で炒めましょう。味を見て、醤油、みりん、鷹の爪などを少量加えてもおいしくなります。
・山菜と煮つける
漬かりすぎた漬け物を山菜、だし汁で煮ると、おいしい酒の肴になりますよ。醤油、みりんで味を好みに整えるのがコツ。


【6】ぬか漬けをつくろう!
ぬか漬けの写真

ぬか漬けは米ぬかを使ったお漬物です。ぬかにはビタミン類をはじめ、お腹の健康には必須の腸内環境を整える植物性乳酸菌などがたっぷり。植物性乳酸菌は生きて腸まで届いて、腸内の善玉菌を増やしてくれますよ。

さてぬか漬け作りは、ぬか床を作るところから始まります。これさえ作ってしまえば、あとは好みの野菜を塩にまぶして漬けるだけです。ぬか床は1日1回は最低かき混ぜることをお忘れなく。

−ぬか床の作り方−
(1)炒りぬか1kgを容器に入れます。
炒りぬかの写真

(2)別に用意したボウルに塩120g〜150gと熱湯1.5リットルを混ぜて溶かし冷えるのを待ちます。

(3)1の炒りぬかに2の冷めた塩湯を少しずつ混ぜていき、耳たぶくらいの固さに練りましょう。
塩湯をぬかに混ぜた写真

(4)こんぶ、唐辛子、ショウガ、カツオ節などのうまみがでる素材と、捨て野菜(野菜のきれはし)を入れてかき混ぜます。
ぬかにうま味素材を混ぜた写真

捨て野菜の写真

(5)捨て野菜を漬けたら、最初の10日間は1日2回、ぬかを底の方からまぜあげます。次の10日から20日間は1日1回混ぜあげます。


(6)捨て野菜がやわらかくなったら、あたらしい捨て野菜と取り換えます。交換する目安は漬けて4日から5日ほど経った頃です。交換する時、漬けていた捨て野菜をしぼって、しぼり汁をぬか床に返すようにします。野菜から出る汁が、ぬか漬けをおいしくしてくれます。

(7)捨て野菜をつけて2週間ほど経ったら、ぬか床が完成しています。およそ3回くらい、捨て野菜を交換していることになります。しかしぬか床が完成しても、漬けはじめから20日間はぬか床を混ぜて下さいね。

(8)気温に注意。ぬか床は気温が30度を超すと、異常発酵する恐れがあります。夏場などは冷蔵庫に保存しましょう。

−ぬか漬けの漬け方−
(1)ぬか漬けにしたい野菜を用意します。きゅうり、ニンジン、なす、大根、長いも、おくら、ごぼう、かぶなど。お好みの野菜をぬか床に入れて漬けます。
ぬか床に野菜をつけた写真

(2)その際、野菜は水洗いしてから軽く塩もみをしておくと、漬かりが早くなり、漬け物の色もよくなりますます。しかし塩分過多を気にしている方は、塩もみは避けましょう。ぬか漬けは塩分が多めの漬け物です。

−こういう場合は−
・酸っぱくなった
発酵が進みすぎていると酸っぱくなります。くだいた卵の殻を入れると発酵が軽減できます。

・塩辛い
塩分が過多なので炒りぬかを加えてよく混ぜると塩辛さが軽減できます。

・長期旅行の時
ぬか床の中の野菜を取り出して、ぬか床に多めの塩を振って冷蔵庫で保存します。

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